![]() ![]() ![]() 野島自然観察探見隊(神奈川県、横浜市) こんな小さな思いから始まったのが、神奈川県横浜市とその周辺に暮らす小・中学生、148人が活動するエコクラブ「野島自然観察探見隊」です。このクラブの名称をよく見てみると、本当なら「探険隊」と書くところが「探見隊」になっています。ここには子どもたちが身近な自然をテーマに不思議に思ったことをありのままに見たり、感じたりしよう―そんな気持ちがこめられているといいます。 「野島自然観察探見隊」結成のきっかけになったのは、横浜市金沢区にある「野島海岸」の清掃活動でした。横浜市は海に面した大きな市ですが、その海岸線のほとんどは人工的に整備され、唯一残された自然の砂浜が「野島海岸」です。1997年、この市内唯一の砂浜を大切に守ろうと横浜市が市民に呼びかけ、以来毎年環境月間の6月に「オールクリーン野島ビーチ」が催されるようになりました。多くの市民が集まるので、この機会を生かそうと中学生を中心に「野島自然観察探見隊」が自主的に結成され、1999年にこどもエコクラブに登録しました。
晴天に恵まれたこの日、「探見隊」メンバーはもちろん、サポーター、そして当日参加のボランティアなど総勢400人近い参加者が「野島海岸」に集まりました。砂浜にはガラス、タバコの吸い殻、空き缶などが散乱し、腐乱して悪臭をだすアオサという海藻がうち寄せられています。軍手をはめた参加者たちは次々とゴミを拾い集め、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」を分別して回収します。また海藻のアオサは回収用ネットに入れて、よく水を切ってからコンテナにあげるのですが、ずっしりと重くて、本当に重労働です。 大勢の人が参加するので、浜辺は1時間ほどですっかりきれいになり、それからはいよいよ「探見隊」の探見が始まります。野島の海にくわしいサポーター「海をつくる会」の協力で、こどもたちは地引き網を実際に体験し、海中のゴミを回収。また網にかかった生き物を水槽に入れ、「海をつくる会」メンバーの解説を聞きながら、じっくりと観察しました。
そして2002年の夏。62人が参加した今回のキャンプは、千葉県の房総半島で行いました。4泊5日のキャンプでは、海の生き物を観察したり、早朝から魚市場を見学したりしました。魚市場では働くおじさんたちに魚の話を聞き、東京湾で暮らす人々について学びました。また漁協の漁師さんの船を借りて、沖合にあるマダイの養殖場まで遠征したりしました。今回のキャンプで、こどもたちはこんなテーマソングをつくりました。
写真:(上から)野島自然観察探見隊のメンバー、さあ、みんなで一緒に綺麗にしよう!(「オールクリーン野島ビーチ2001」)、色々な魚がいるよ!(魚市場見学)、自然と一緒にたくさん学んで遊ぼう(2002年夏のキャンプ)、何かドキドキするね(「オーバーナイトハイク2002」)
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